-
2022.01.19
茶の湯から知る、おもてなしの美学
「Sushi」「Tempura」と同様に世界共通語の仲間入りを果たした「おもてなし」。本来の意味には、礼儀正しく親切に人をもてなすというだけではなく、相手に見えない部分にまで配慮を施すといった、広い心遣いまでが込められています。日本人の美意識を体現する「おもてなしの心」は、日本で古くから伝わる「茶道」の作法と精神がその源流といわれています。
「一期一会」という言葉は茶道千家流の始祖 千利休が説いた「客との出会いは一度限りのものであると考え、心をこめてもてなすように」と教える心得です。何かと穏やかでないことが続く世の中ですが、人との出会い・ご縁を大切にし、お互いを認め合い、穏やかに過ごしていく。そんな心の持ちようを説いてくれているような気がします。
一期一会を大切に、心満ちるひとときを演出
日本料理の世界でも「おもてなしの精神」は受け継がれてきました。〈京都 つる家 茶房〉は 京都で昭和3年から続く和の迎賓館として名を馳せる老舗料亭「つる家」が届ける、和モダンスタイルのカフェ。多くの賓客を迎えてきた中で培った「一期一会」の心を大切に、贅を尽くし、お客様への目配りを欠かすことなく、一手先を読んだサービスを心がけています。本場の抹茶を季節のお菓子とともにいただきながら日常を離れて、くつろぎのひと時を過ごしませんか。
五感を使って愉しむ、宇治抹茶
茶道でお茶を飲むときに“お茶碗を左に2回半まわしていただく”という作法はご存知でしょうか。この作法は「謙遜」の意味を表現しています。お抹茶を点ててお客様にお茶碗を運ぶ際には、相手から見てお茶碗が一番美しく見えるように正面へ向けています。
そしてお客様側は、その思いに応えるように、左に2回半まわすことで相手側に正面が向くようにするのです。相手から敬意を払われたら、自分は謙遜をする。このように、作法でもコミュニケーションがとれることも茶道の魅力です。
お茶会で使われるお茶といえば、宇治抹茶。イメージと違い、「苦味が強い」お茶ではなく、渋みの成分があまり含まれていないため、まろやかな味わいが特徴です。〈京都 つる家 茶房〉では本当においしい宇治抹茶の味を求めて、茶葉をゼロからブレンドし、口当たりの良さが特徴です。鮮やかな緑、品のある香り、上品な味…。五感で抹茶を感じてください。
▪ 宇治抹茶 税込 660円
お茶菓子にうれしい、本格わらびもち
つるりとしたのどごしが魅力のわらび餅は、お茶と深い関係があります。鎌倉時代に茶の作法が伝えられた時、一緒に伝えられたのが「点心」です。最初は饅頭や果物、餅などでしたが、茶道の発展とともに洗練されていき、わらび餅もお茶菓子として登場したのです。
こちらのわらび餅は自家製。本わらび粉とわらび粉を混ぜて使い、毎朝職人が丁寧に作り上げています。自家製の黒蜜やきなこをかけて、甘くさっぱりした味をどうぞ。
▪ 自家製わらびもち 税込 756円
2種の味噌が隠し味の、和のドリア
白味噌をはじめ2種類の味噌を使った、まろやかな和風ドリア。抹茶のパウンドケーキなど、デザートと一緒にお召し上がりください。
▪ 生麩ドリア(デザート付) 税込 1,320円(※1日限定10食)
〈京都 つる家 茶房〉は抹茶を中心に、和素材をいかしたスウィーツや軽めのお食事まで、女性にもうれしいメニューがラインアップ。こだわって選び抜いた素材の味を壊さぬよう作り上げた料理・お菓子を落ち着いた空間で、お楽しみください。
京都 つる家 茶房(和風甘味喫茶)
ヒルトンプラザ イースト 地下1階
※お問い合わせは TEL : 06-6485-7268
※掲載内容は、2022年1月現在のものです。