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2022.01.12
一目で心をつかむ、美しき和食
料理の盛り付けで、食べる前から食欲をそそられた経験はないでしょうか。脳は情報を食べているともいわれ、舌や嗅覚以外にも、“見た目や情報で美味しさを感じる”という不思議な能力があります。
私たちが普段何気なく食事をしている「和食」。味の美味しさだけでなく、見た目の美しさも大切にされてきました。その特徴の一つとして、「四季を表現する」という点があります。旬の食材を使うのはもちろん、季節の花や葉などで料理を飾りつけたり、季節に合った調度品や器を利用することで、食事の場で自然の美しさや四季の移ろいを楽しめます。
上品な美しさと味わい、高い文化性で、2013年にユネスコ無形文化遺産にも登録された「和食」。海外の方のような新鮮な目で、いつもの「和食」を美の観点から愉しんでみませんか。
盛り付け、器選びに込められた美意識
「和食」において“盛り付け”は味の一部と考えられ、繊細な技術が求められます。“盛り付け”でまず決めなければいけないのが、料理を乗せる器。それらを選ぶポイントは「大きさ」と「色(柄)」の二つ。そして器の大きさに対して約3~6割以上の余白を空けるようにすると見栄えが良くなるといわれています。
またフランス料理は「上」から、日本料理は「斜め」からの目線を大切しています。高いモノは後ろに、低いモノは前に立体的に盛り付けることで上品さが増します。ここからは〈四季自然喰処 たちばな〉の料理とともに、旬の素材を盛り付けや器で美しく表現した「和食」の魅力をご紹介します。
ヘルシーな豆腐料理を、彩り美しい松花堂とともに
“手軽に食べることができる”印象のある幕の内弁当に対して、松花堂弁当は懐石料理の流れを汲んだ料理です。器の内側が十字で4つに仕切られることで見た目の美しさが高まるのはもちろん、少しずつ色々な食材が使用されていることによって、栄養のバランスが抜群なところも魅力の一つです。
〈たちばな〉自慢の「豆腐 松花堂」はお重にお造り三種盛合せや八寸、穴子寿司などを見栄え良く配置。その他、出来立ての豆腐をそのまま「ざる」に流し込んだ“ざる豆腐”や“三元豚の豆乳しゃぶしゃぶ”などの豆腐料理は自家製で、旨みが違います。
▪ 豆腐 松花堂 税込 3,300円
・名物ざる豆腐
・お造り三種盛合せ、八寸、湯葉チーズ揚げ、穴子棒寿司
・三元豚豆乳しゃぶしゃぶ
・吸い物
・甘味
・コーヒー
「赤黄青白黒」の五色を大切に、視覚的な悦びを
そしてもうひとつ、「和食」に関して大切にされているのは“色合い”です。「赤、黄、青(緑)、白、黒」の五色をバランスよく配色して、盛り付けを表現します。赤と黄色は暖色系の色で食欲を増し、青(緑)は清涼感を感じさせ、白は清潔感を感じさせ、黒は料理を引き締める色といます。
山や海の豊かな幸、旬を織り交ぜた彩り鮮やかな〈たちばな〉の「季節御膳」は全7品の会席料理。5色が上手に使われ、とても美しく魅せる工夫が随所になされています。例えば、お刺身の場合、メインカラーはお刺身の赤。その周りにツマの白、ワサビや大葉などの葉物の緑、レモンの黄色、最後に海藻の黒で全体を引き締めています。
▪ 季節御膳 税込 4,180円
・名物ざる豆腐
・お造り二種盛り合わせ
・季節の盛り込み
・鱚の磯部揚げと野菜天
・三元豚しゃぶしゃぶ小鍋(+300円で国産牛、+600円で黒毛和牛に変更できます)
・季節御飯、汁物、香の物
・甘味
温かいできたての「ざる豆腐」
まろやかな風味たっぷりの鳥取県産大豆「サチユタカ」と、名水「雨滝の天然水」を原料に、贅沢な「生しぼり製法」で搾った豆乳を職人が丁寧に仕上げた至極の一品。大豆の風味と濃厚な甘みがひと味違います。
▪ 名物ざる豆腐 税込 869円
天然本にがりにこだわった「ざる豆腐」や朝市直送の魚介類など、厳選素材の持味を生かした日本料理はまさに本物志向。お飲み物も道頓堀店内で醸造された道頓堀地ビールや本格焼酎など、和食の繊細な味を引き立てる逸品を取り揃えています。大阪・食の都グランプリで受賞履歴のある実力派の職人も在籍し、接待や結納・顔合わせなどの公式の場でもご利用いただける個室や、100名規模の宴会が開催できる大広間もご用意。彩り美しい料理とともに、大切な人との思い出づくりの場を提供しています。
四季自然喰処 たちばな(とうふ・日本料理)
ヒルトンプラザ イースト 地下2階
※ご予約・お問い合わせは TEL : 06-4796-5770
※掲載内容は、2022年1月現在のものです。